Saturday, June 10, 2023

電子ピアノの鳴り


本物のピアノだったら、湿度が違うからとかで音が違うことはあると思います。

それと、本物のピアノでも、電子ピアノでも、弾く人(自分)の気持ち・気合いが変わるとピアノの鳴りが変わります。

もう一つは、どこまでを自分とするのか?ということに関わるかもしれませんが、電子ピアノの周りが変わると(物理的なことでなくて、みえない波長だというだけで物理的かもしれませんが)、変わります。

くぐもった電子ピアノの音で押してる感じだなというときもあれば、まるでグランドピアノみたいでポンとはじけるような感じになることもあります。


この電子ピアノは3台目です。なんやかんや出なくなる音が出てきて買い替えました。

今の電子ピアノでも、たまに出なくなる音があります。出そうと思えば大きな音は出るけれども、小さい音は出ないとか。

これも不思議なことに、出るようになることもありました。物理的に壊れかけていたのかもしれませんが、そのうち、鳴るようになったキー(鍵盤)があります。

ただ、ここ数ヶ月でダメにしてしまったキーは、どうやら、そうもいかないようです。物理的にかなりやらかしてしまったかもしれません。更に、よく使うキーだというのも追い打ちをかけているかもしれません。気が変わって、いい感じになってくれるといいなぁと思っています。


メーカーに問い合わせたところ、クッションシールを張り替えて頂きました。シールの強度の問題が有るらしく、一度は無料とのことでした。

終わった後、非常に軽くなりました。それと、浅くなりました。あと、音が電子ピアノっぽくなっていました。

しばらく弾いて、少し、ピアノっぽい音になって来たと思います。


ちなみに、鍵盤に向かって見えるメーカーのロゴには、電磁波を吸収する黒いテープを貼ってあります。有名な方でパソコン等のロゴに黒いテープを貼っていらっしゃる方がいるようで。これは、ロゴを隠す以外の効用も期待してのことだと思います。

ピアノの修理をされる方に「KAWAIを隠してるんですか」と言われて、少々気まずい感じもしました。カワイを隠したいわけでもないんです。幼少の時に祖父に買ってもらったのがカワイで、それを弾き続けていたので、Y社のピアノの音が苦手になっているようで、大人になって再び習いに行ったのもカワイの教室ですから。だけど、弾くときに「KAWAI」が見えなくてもいいかなと思っています。



それと、重要なこと、自分では当たり前になってしまっていたので、書き忘れていました。
ヘッドフォンを使っています。
昔、電子ピアノはそのまま聞くとイマイチ過ぎるけどヘッドフォンで聴くといい、と聞いたことがあって。
今の電子ピアノの性能はいいでしょうが、やはりスピーカーから音を出すと、イマイチです。音が広がると、余計にイマイチです。
それに、そもそも、音を立てたくないから、立てられないから電子ピアノなので、スピーカーからは出しません。
ヘッドフォンはいいものを使っていて、電磁波対策・ノイズ対策をしてあります。

そのヘッドフォンで聞こえる音感がいい感じになるように弾いています。
そして、録音のときは、一旦電子ピアノに録音したものを、ヘッドフォン端子からZOOMに入れています。

耳や首のコリを考えれば、ヘッドフォン無しで、生のピアノのがいいですが。



それで、電子ピアノの利点。
ずーっと使っているので、たぶん、これが利点、ということを。

・ 音がずれない。調律不要。
 逆に、生のピアノを弾いていて、ちょっとずれていると、音が違うと思って、止まりそうになることがあったり。

・ 音がよくない・響かないから、音の成り立ちを分析して弾くようになった。
 生のピアノだと、なんとなく弾いても、いい感じなんじゃないかと思ってしまう。
 電子ピアノは、ちょっと間違えると、間違えて聞こえるから、なるべく間違えずにと思うようになった。
 それと、何となく弾いても響いて何となくいい感じということがない、バスがこうで、伴奏とリズムがこうなって、メロディーがどうで、対旋律がどうで、と考えるようになった。そうすると、それなりに整って聞こえるようになると思う。


デメリットも書いておきます。

・ 大きな音が出ない。

ffはイマイチ、fffは出ない。
もっと大きく、広がって、深く、と思っても、表せない。


YouTubeで有名ピアニストが電子ピアノを弾いているのを見ると、あの腕の構え、あの手指の落とし方だと、もっと大きな音が広がっていくはずだよなぁ~・・・とか。
曲全体としては、強弱、大小、さすがに、まとまってはいるのですが。肝心なところは、気持ちよく響いてないだろうなぁ~・・・と。



・ 固い。たぶん指・手首・肘その他に負担。

本物のピアノは、特にグランドピアノの、特によく整備されているものだったら、高さ0まで弾いて(押す、落とす、はじく、何でもいいですが)、それより若干深く沈んで(押されて、潜って、など)、鍵盤に押されるように指手肘腕肩腰が戻っていく。

ボールを手でトントンとバウンドさせるみたいなこと。

それを利用して、速く連打できる。(ということを、大人になってから長くお世話になった先生に教えて頂きました。子どもの頃は、家も先生もアップライトで、グランドピアノについてよく知らなかった。)

とりあえず、連打については、電子ピアノでも何とか出来るようになった。ちょっと遅いかもしれないけど。

もう一つは、大きな音、たぶん”脱力!”とかいうものなんだろうけど、自然と、力を入れてるわけでもなく、大きな音で軽くドンドン弾き進めるような所があって(例えば、ショパンとかわかりやすい)、その場合に、本物のピアノであれば指・手首・肘等にそれ程負担がかからない。(心掛けなければ、負担をかけるような弾き方をし続けるかもしれないけど。)


しかし、電子ピアノの場合、高さ0がコンクリのような感じがする。
但し、ここ数年わたしが使っている電子ピアノは、結構良いものらしく、・ 鍵盤を半分くらいまで(高さ0より手前で)弾いて音が出せる、・ 多少は鍵盤の跳ね返りっぽいことがある、・ 若干は高さ0より沈む気がする。
但し、勢いよく弾くと、その勢いが鍵盤の加減では逃げないので、指・手首・肘に向かって来て負担がかかっているような気がする。
なので、注意しながら弾きたい。
とはいえ、ショパンを弾いていたら、家族に「その曲は一日一回まで。電子ピアノだと固過ぎて手に負担だから。本物のピアノだったら幾ら弾いてもいい」と言われてしまった。音を出していないのに。ちなみに家族は今の所楽器は弾けない。体の動きの見た目だけでそう思ったらしい。